ブログ

Blog

足底腱膜炎とは?かかとの痛みの治し方を整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】|福岡市中央区小笹の整形外科|佐々木整形外科

足底腱膜炎とは?かかとの痛みの治し方を整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】|福岡市中央区小笹の整形外科|佐々木整形外科

足底腱膜炎とは?かかとの痛みの治し方を整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】

この記事のまとめ

✓ 足底腱膜炎は、かかと〜土踏まずに痛みが出る、足の裏の代表的な障害です

✓ 「朝の歩き始めの一歩目が痛い」のが典型的な症状です

✓ 使いすぎ・足の形・ふくらはぎの硬さなどが関係します

✓ 治療はストレッチ・インソール・生活改善などの保存治療が基本です

✓ 長引く場合には、体外衝撃波治療が選択肢になることがあります

本記事は、日本整形外科学会認定 整形外科専門医・医学博士の佐々木颯太医師が、整形外科診療ガイドラインおよび国内外の医学文献を参照して作成しています。

かかとの痛みを感じている足底腱膜炎のイメージ
足底腱膜炎は、かかと〜土踏まずに痛みが出る足の裏の障害です

朝の一歩目、かかとが痛む方へ

外来では、「朝起きて最初の一歩で、かかとがズキッと痛む」「歩き始めると痛いが、動いていると少し楽になる」というご相談をよく受けます。こうした足の裏の痛みで多いのが、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)です。

よくあるありふれた障害ですが、放置すると慢性化して長引くことがあります。一方で、原因を理解して適切にケアすれば、改善が期待できます。この記事では、整形外科医の立場から、足底腱膜炎の症状・原因・治療を解説します。

足底腱膜炎とは

足底腱膜(そくていけんまく)は、かかとの骨から足の指の付け根まで、足の裏に膜のように張っている丈夫な組織です。土踏まず(アーチ)を支え、歩くときのクッションやバネの役割をしています。この足底腱膜に、繰り返しの負担がかかって炎症や微細な傷みが起こり、痛みが出る状態が足底腱膜炎です。痛みは、かかとの内側〜土踏まずに出ることが多くあります。

症状の特徴

足底腱膜炎には、特徴的な症状があります。

  • 朝起きて最初の一歩が痛い(動かしていなかった分、腱膜が硬くなっているため)
  • 長く座った後など、歩き始めに痛い
  • 歩いているうちに少し楽になるが、長く歩くとまた痛む
  • かかとの内側を押すと痛い

「歩き始めが痛く、動くと楽になる」というパターンは、足底腱膜炎を疑う典型的なサインです。

原因となりやすい人

足底腱膜炎は、足底腱膜への負担が積み重なって起こります。次のような要因が関係します。

  • ランニングやジャンプなど、足をよく使うスポーツ
  • 長時間の立ち仕事・歩行
  • 体重の増加
  • ふくらはぎやアキレス腱の硬さ
  • 扁平足やハイアーチなど、足の形
  • クッション性の低い靴

中高年で立ち仕事の方や、運動を始めて急に量を増やした方に多くみられます。

セルフケア

足底腱膜炎の多くは、セルフケアと生活の工夫で改善が期待できます。

ふくらはぎ・足底のストレッチ

ふくらはぎを伸ばすストレッチや、足の指を手前に反らせて足底腱膜を伸ばすストレッチが、痛みの軽減に役立つとされています。痛みのない範囲で、無理なく続けることが大切です。

負担を減らす工夫

クッション性のある靴を選ぶ、インソール(中敷き)を使う、硬い床で裸足を避ける、運動量を一時的に調整する、といった工夫が負担を減らします。体重が気になる方は、減量も負担軽減につながります。

ふくらはぎ・足底のストレッチの様子
ふくらはぎや足底のストレッチが、痛みの軽減に役立つとされています

病院での治療

セルフケアで改善しない場合や、痛みが強い場合には、医療機関での治療を行います。基本は保存治療です。

  • ストレッチやリハビリの指導
  • インソールの調整
  • 消炎鎮痛薬(飲み薬・外用薬)

これらを行っても痛みが長引く難治性の足底腱膜炎には、体外衝撃波治療が選択肢になることがあります。体外衝撃波は、難治性足底腱膜炎に対して有効性が報告されており、一定の条件で保険が適用される場合があります。

→ 体外衝撃波治療について

こんなときは受診を

次のような場合は、自己判断で様子をみず、整形外科の受診をおすすめします。

  • セルフケアを続けても痛みが改善しない、強くなる
  • かかとの痛みで歩くのがつらい
  • しびれを伴う、両方のかかとが痛むなど、ほかの症状がある

かかとの痛みには、足底腱膜炎以外の原因(疲労骨折や神経の問題など)が隠れていることもあります。長引く場合は、一度状態を確認することが大切です。

よくある質問

Q. 足底腱膜炎は自然に治りますか?

A. 多くはセルフケアや保存治療で改善しますが、放置すると慢性化して長引くこともあります。痛みが続く場合は早めにケアを始めることが大切です。

Q. 走り続けても大丈夫ですか?

A. 痛みがあるときは運動量を調整することをおすすめします。我慢して続けると慢性化することがあります。

Q. インソールは効果がありますか?

A. 足底腱膜への負担を減らす助けになります。足の形や症状に合わせて選ぶことが大切です。

Q. 衝撃波治療はどんなときに行いますか?

A. ストレッチや薬などの保存治療を行っても痛みが長引く、難治性の足底腱膜炎が対象になります。

まとめ

足底腱膜炎は、「朝の一歩目のかかとの痛み」が特徴的な、足の裏の代表的な障害です。多くはストレッチ・インソール・生活改善などの保存治療で改善しますが、長引く場合には体外衝撃波治療が選択肢になることがあります。福岡市中央区小笹で、かかとや足の裏の痛みにお悩みの方は、無理をせず一度ご相談ください。

ご注意 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療効果を保証するものではありません。症状や効果には個人差があります。保険適用の有無は症状や状態によって異なります。運動・ストレッチは無理に行わず、痛みが強い場合は中止し、医師にご相談ください。

開院に向けて

佐々木整形外科は2027年春の開院を予定しています。足・膝の痛みに関する情報をお届けしています。

佐々木整形外科について

関連記事

→ 体外衝撃波治療について

→ 足の痛みについて(総合ページ)

参考文献

・日本整形外科学会 公式サイト
・Mani-Babu S, et al. The Effectiveness of Extracorporeal Shock Wave Therapy in Lower Limb Tendinopathy. American Journal of Sports Medicine. 2015.
・American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS) 関連資料
・日本整形外科学会・日本足の外科学会 関連資料