ブログ

Blog

膝の手術後のリハビリ|重要性と流れを整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】|福岡市中央区小笹の整形外科|佐々木整形外科

膝の手術後のリハビリ|重要性と流れを整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】|福岡市中央区小笹の整形外科|佐々木整形外科

膝の手術後のリハビリ|重要性と流れを整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】

この記事のまとめ

✓ 膝の手術後は、リハビリが回復の大きな鍵になります

✓ 人工膝関節・前十字靭帯再建・半月板手術などで、リハビリの進め方は異なります

✓ 焦らず段階的に進めることが、良い回復と再発予防につながります

✓ 当院は手術は行いませんが、他院で手術を受けた後のリハビリを継続できます

✓ 痛みや腫れが強いときは無理をせず、必ず医師に相談しながら進めます

本記事は、日本整形外科学会認定 整形外科専門医・医学博士の佐々木颯太医師が、整形外科診療ガイドラインおよび国内外の医学文献を参照して作成しています。

膝の手術後のリハビリに取り組む様子
膝の手術後は、リハビリが回復の大きな鍵になります

膝の手術を受けた後の方へ

外来では、「他院で膝の手術を受けたが、その後のリハビリを近くで続けたい」というご相談をいただくことがあります。膝の手術は、受けて終わりではありません。手術後にどうリハビリを進めるかで、回復の程度が大きく変わります

この記事では、整形外科医の立場から、膝の手術後のリハビリがなぜ大切なのか、手術の種類によってどう進め方が違うのか、そして自宅で気をつけたいことを解説します。

なぜ手術後のリハビリが大切なのか

膝の手術後は、痛みや腫れ、安静によって、筋力が落ち、関節が硬くなりやすい状態になります。ここでリハビリを行わないと、せっかく手術をしても、膝が十分に曲がらない、力が入らない、歩きづらいといった状態が残ってしまうことがあります。

リハビリの目的は、関節の動き(可動域)を取り戻し、筋力を回復させ、安全に歩行や日常生活・スポーツへ戻ることです。手術の効果を最大限に引き出すために、リハビリは欠かせない過程です。

手術別のリハビリの考え方

膝の手術といっても種類はさまざまで、リハビリの進め方も異なります。代表的なものを挙げます。

人工膝関節置換術後

手術後の早い時期から、膝の曲げ伸ばしや歩行の練習を始めます。可動域の改善と、太ももの筋力(大腿四頭筋)の回復が中心になります。退院後も、安定した歩行と日常生活への復帰に向けてリハビリを続けます。

→ 人工膝関節置換術について

前十字靭帯(ACL)再建術後

再建した靭帯を保護しながら、段階的に可動域・筋力・バランスを回復させていきます。スポーツ復帰を目指す場合は、筋力やジャンプ動作などの基準を確認しながら、時間をかけて慎重に進めることが、再受傷の予防につながると報告されています。自己判断で早く復帰すると、再びケガをするリスクが高まります。

→ 前十字靭帯(ACL)損傷について

半月板手術後

半月板を縫合したか、切除したかによって、体重をかけてよい時期や進め方が変わります。手術を受けた医療機関の方針に沿って、リハビリを進めることが大切です。

→ 半月板損傷について

リハビリの進み方と時期

手術の種類によって細かな違いはありますが、一般的には次のような流れで段階的に進めます。

  • 手術直後:腫れや痛みを抑えながら、関節を少しずつ動かす・基本的な筋肉を働かせる
  • 回復期:可動域を広げ、筋力を回復させ、歩行を安定させる
  • 復帰期:日常生活、そして必要に応じてスポーツへの復帰をめざす

大切なのは、焦らず段階を踏むことです。早く動かしすぎても、安静にしすぎても、回復によい影響を与えません。その時期に適した運動を、専門職とともに行うことが重要です。

手術後の歩行練習などのリハビリの様子
手術後は、時期に応じて歩行や動作を段階的に練習していきます

自宅でのケアと注意点

リハビリは、病院で行うだけでなく、自宅での取り組みも大切です。ただし、次の点に注意してください。

  • 手術を受けた医療機関やリハビリ担当者の指示を守る
  • 痛みや腫れが強いときは無理をしない
  • 急に運動量を増やさない
  • 気になる症状(強い腫れ・熱感・痛みの増悪など)があれば受診する

自己流で進めると、回復が遅れたり、再びケガをしたりすることがあります。迷ったときは、医師や理学療法士に相談してください。

当院でできること

佐々木整形外科は外来診療を行うクリニックで、手術そのものは行いません。一方で、他院で手術を受けた後のリハビリを、当院で継続して行うことができます。理学療法士とともに、可動域・筋力・歩行・動作の改善に取り組み、日常生活やスポーツへの復帰をサポートします。

「手術を受けた病院が遠い」「通いやすい場所でリハビリを続けたい」という方は、ご相談ください。手術を受けた医療機関の方針をふまえながら、リハビリを進めます。

→ 膝のリハビリについて

よくある質問

Q. 他院で手術を受けましたが、リハビリだけ受けられますか?

A. はい。手術を受けた医療機関の方針をふまえながら、当院でリハビリを継続できます。紹介状や手術の情報があるとより安全に進められます。

Q. リハビリはどのくらいの期間かかりますか?

A. 手術の種類や状態によって大きく異なります。人工膝関節やスポーツ復帰を目指す靭帯の手術などでは、数か月単位でリハビリを続けることが一般的です。

Q. 痛みがあるときも運動した方がいいですか?

A. 軽い痛みは経過の中で生じることもありますが、強い痛みや腫れがあるときは無理をせず、医師や理学療法士に相談してください。

Q. スポーツにはいつ戻れますか?

A. ケガや手術の種類によります。特に靭帯の手術後は、筋力や動作の基準を確認しながら慎重に判断することが、再受傷の予防につながります。

まとめ

膝の手術後のリハビリは、回復の程度を左右する大切な過程です。手術の種類によって進め方は異なり、焦らず段階的に進めることが、良い回復と再発予防につながります。当院は手術は行いませんが、他院で手術を受けた後のリハビリを継続できます。福岡市中央区小笹で手術後のリハビリを続けたい方は、ご相談ください。

ご注意 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療効果を保証するものではありません。回復には個人差があります。リハビリは手術を受けた医療機関や担当者の指示に従い、自己判断で無理に進めず、医師にご相談ください。

開院に向けて

佐々木整形外科は2027年春の開院を予定しています。膝の痛みやリハビリに関する情報をお届けしています。

佐々木整形外科について

関連記事

→ 膝の痛みについて(総合ページ)

→ 人工膝関節置換術について

→ 膝のリハビリについて

→ スポーツで膝が痛いについて

→ 前十字靭帯(ACL)損傷について

参考文献

・日本整形外科学会 公式サイト
・前十字靭帯(ACL)損傷診療ガイドライン(日本整形外科学会)
・Grindem H, et al. Simple decision rules can reduce reinjury risk by 84% after ACL reconstruction. British Journal of Sports Medicine. 2016.
・変形性膝関節症診療ガイドライン(日本整形外科学会)