膝の痛みの原因と治療|整形外科専門医が解説【福岡市中央区小笹】
- 2026/03/15
- 膝の痛み
まだ、動ける。
膝の痛みをあきらめない整形外科

福岡市中央区小笹の佐々木整形外科です。当院には膝の痛みで来院される患者さんが多くいらっしゃいます。外来診療をしていると、膝をさすりながら「先生、もう歳やけん仕方なかですよね」と、どこか諦めたような笑顔で言われる方がとても多くいらっしゃいます。私はその言葉を聞くたびに、「まだできることはありますよ」とお伝えするようにしています。
膝の痛みは「年齢だから仕方ない」と思われがちですが、実際には軟骨のすり減り・半月板の傷・関節の炎症・筋力の低下など、はっきりした原因があることがほとんどです。原因をきちんと調べて治療すれば、散歩ができるようになる、階段が楽になる、旅行に行けるようになる、といった改善が見られることも少なくありません。
小笹は坂の多い地域です。外来でも「坂道を下るのが怖くなってきた」「大濠公園を歩くのがつらい」というご相談をよく受けます。膝の痛みを我慢して生活の楽しみを減らしてしまうのは、とてももったいないことです。当院では、運動器リハビリ・注射治療・衝撃波治療・PRP(再生医療)などを組み合わせながら、手術だけに頼らない膝の治療を行っています。
この記事のまとめ
✓ 膝の痛みの多くは、加齢・使いすぎ・ケガなどによる原因があります
✓ 歩き始め・階段・立ち上がりの痛みは、変形性膝関節症などでよくみられます
✓ 膝に水がたまるのは、炎症が起きているサインのことがあります
✓ 多くは保存治療(リハビリ・注射・生活改善)で改善します
✓ 当院は、いきなり手術や自費治療を勧めず、保存治療を大切にします
本記事は、日本整形外科学会認定 整形外科専門医・医学博士の佐々木颯太医師が、整形外科診療ガイドラインおよび国内外の医学文献を参照して作成しています。
このような膝の症状はありませんか
膝の痛みは人によって感じ方が違います。外来でよく相談される症状を紹介します。
歩くと膝が痛い
最も多い膝の痛みのご相談です。歩き始めに痛い、長く歩くと痛い、という場合は、変形性膝関節症や半月板損傷などが関係していることがあります。
階段で膝が痛い
特に階段を降りるときに痛い場合は、膝関節への負担が増えているサインです。小笹のように坂の多い地域では、この症状で来院される方が多くいらっしゃいます。
立ち上がると膝が痛い
椅子から立ち上がるときに痛い場合は、関節の炎症や太ももの筋力低下が関係していることがあります。
膝に水がたまる
「膝に水がたまっていますね」と言われた経験のある方も多いと思います。外来でよく聞かれるのが「水を抜くと癖になるんですよね?」という質問です。実際には、水が癖になるわけではありません。水は膝の炎症が起きている結果としてたまるため、原因を治療しない限り、またたまってしまいます。
膝の痛みの原因
膝の痛みにはさまざまな原因があります。代表的なものを挙げます。
変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減ることで起こる病気で、整形外科外来で最も多い膝の疾患です。歩くと膝が痛い、階段で膝が痛い、膝に水がたまる、といった症状が出ます。
半月板損傷
膝のクッションである半月板が傷つくことで起こります。外来では「しゃがんだときに痛くなった」というご相談が多く見られます。
膝関節水腫(膝に水がたまる)
膝の炎症によって関節液が増える状態です。さまざまな膝の疾患で起こり得ます。
靭帯損傷
転倒やスポーツなどで起こることがあります。特にスポーツでは、ジャンプの着地や急な方向転換で前十字靭帯(ACL)を損傷することがあり、膝の腫れや不安定感を伴います。スポーツによる膝のケガについては、こちらで詳しく解説しています。
膝関節炎(痛風・偽痛風など)
痛風や偽痛風などで、急に膝が腫れて強く痛むことがあります。
膝の痛みを放置すると
膝の痛みを我慢していると、軟骨のすり減り・膝の変形・歩行能力の低下につながることがあります。また、膝をかばうことで、反対側の膝・腰・股関節にも負担がかかります。外来でも「もっと早く来ればよかった」と言われる患者さんは少なくありません。気になる症状がある場合は、早めに状態を確認することが大切です。
当院で行う膝の検査
膝の痛みの原因を調べるために、次のような検査を行います。
レントゲン
骨の変形や関節の状態を確認します。
エコー(超音波)
エコーでは、半月板・靭帯・関節液などをリアルタイムで確認できます。当院ではエコーで位置を確認しながら注射を行うことで、安全性を高めることを心がけています。

骨密度検査
必要に応じて、骨粗しょう症の評価も行います。
当院の膝の治療
当院では、いきなり自費治療を勧めることはありません。まずは保険診療のリハビリや注射で、どこまで改善できるかを大切にしています。
運動器リハビリ(治療の土台)
膝の痛みでは太ももの筋力がとても重要です。理学療法士と一緒に、筋力の改善や関節の動きの改善を行います。運動療法は変形性膝関節症などのガイドラインでも中心的な治療とされており、膝の治療の土台になります。

膝関節注射
炎症や痛みを抑えるための注射です。ヒアルロン酸・ステロイドなどを、状態に応じて使い分けます(いずれも保険診療)。
保険診療で改善しない場合の選択肢
リハビリや注射で改善する方も多いですが、痛みが長く続く場合もあります。「ヒアルロン酸を続けても痛い」「歩くとすぐ膝が痛む」「手術は避けたい」という方には、次のような選択肢があります。いずれも保険適用外の自由診療(全額自己負担)で、適応や費用の確認が必要です。
診療の流れ
- 1.受付
- 2.問診
- 3.診察
- 4.検査
- 5.治療方針のご説明
当院は院内処方のため、診察後にそのままお薬を受け取れます。膝が痛い状態で薬局まで歩く必要がありません。
膝の痛みでお困りの方へ
膝の痛みは「年齢だから仕方ない」「我慢するしかない」と思われがちですが、適切な治療で改善する可能性があります。佐々木整形外科では、リハビリ・注射・衝撃波・再生医療などを組み合わせながら、手術以外の選択肢もご提案しています。膝の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。駐車場も完備していますので、お車での来院も安心です。